秦野市のボーイスカウト

ボーイスカウト秦野第1団は秦野スカウト会館(河原町・命徳寺隣接)を、
同じく秦野第2団は堀西の団ルームをそれぞれ拠点にして活動しています。

秦野市では1961年(昭和36年)、当時小学5年生だった7人の少年たちの「秦野にボーイスカウトを作ってほしい」という訴えを、当時の秦野ロータリークラブが後押しし、1962年(昭和37年)9月7日に秦野第1団が発団しました。こうして秦野のスカウト運動は少年たち自身の手によって始められたのです。1団の発団時はボーイスカウト21名、指導者3名、団委員11名の合計35名でした。このときのスカウトのうち3名が現在も役員・指導者などとして秦野市のスカウト活動に関与しています。 その後1975年(昭和50年)に秦野第2団が発足したのを機に秦野市のスカウト運動の普及・育成を目的とした育成団体「秦野スカウト会」が結成されました。その後、さらに3団、4団が発団しましたが、現在は1団と2団合わせてスカウト69名、指導者他54名(役員や事務局員を除く)、合計123名で活動しています。

>>ボーイスカウト秦野第2団Facebook

ボーイスカウトの主な活動

野外活動や班・組活動などの体験を通して、自然を学びその中で創意工夫をこらし、協調性やリーダーシップなどを育てることが活動の中心です。工作やゲーム、歌、演劇などの活動、手旗やロープなどの訓練、キャンプ生活の基本を学びます。 また、環境教育や国際理解・国際協力のプログラムを積極的に展開し、国連の諸機関、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力し世界各国の難民の支援活動も行っています。

>>活動の様子

>>里山祭保護者の感想

団の構成と
年代別のボーイスカウト紹介

ビーバースカウト

Beaver Scout

小学1年生4月から
(幼稚園年長9月から受入可)

みんなと仲良く遊ぶ。自然に親しむ。楽しみや喜びを分かちあいながら、様々なことにチャレンジします。戸外を中心とした集団での「あそび」が活動の中心です。
「仲間と集団活動」がねらいです。

カブスカウト

Cub Scout

小学3年生4月から
(小学2年生9月から受入可)

目標は自分で考え自分のことは自分ですること。みんなでルールを作って仲良く遊ぶこと。そして自然や社会とふれあうこと。こうしたことを通じ、自立心や想像力を養います。戸外を中心としたしつけと訓練が特徴で、活動は組または隊を中心に行うあそびです。
「集団への適応」がねらいです。

ボーイスカウト

Boy Scout

小学6年生4月から
(小学5年生9月から受入可)

キャンプやハイキングなど、野外活動の中で、リーダーシップや協調性、社会性などを育みます。また、奉仕活動を積極的に行い、人のために役に立つことの大切さも学びます。野外を中心としたしつけと訓練が特徴で、活動は班を中心に行いゲームとルールが主体です。
「集団における役割」がねらいです。

ベンチャースカウト

Venture Scout

高校1年生4月から
(中学3年生9月から受入可)

ボーイスカウトの一貫性のある教育の最終段階になります。より自主性に基いた活動となり、アドベンチャーに富んだ内容や地域社会への奉仕、またバングラデシュへの国際貢献活動など様々な分野に及びます。自身で計画したプロジェクトに基づく活動やグループ活動が特徴で、ときに個人単位でも行います。 「個人プロジェクトとグループワーク」がねらいです。

ローバースカウト

Rover Scout

18歳から

自己開発と心の訓練が特徴です。自己訓練や集合訓練を目的としたプロジェクトが活動の中心で、スカウト精神の昇華と宗教的自覚をねらいとします。

スカウトクラブ

スカウト運動の元指導者または元加盟員なら男女、年齢を問わずに参加できる、俗に言うOB会組織です。
スカウト運動についての技術や知識を持っている者が多いので実際の活動のサポートをします。ここから現役の指導者に復帰する人もいます。

団委員会

スカウトの保護者や育成団体の役員、指導者経験者などから構成されています。
直接スカウトたちの指導には携わらず、団の財政や指導者の選任、集会場の確保、備品の管理などを責任を持って行います。またスカウトの活動が安全に、成果が上がるよう行われるよう促し、スカウト運動の普及に務めます。

費用のご案内

入会時の費用

入会金(入会時のみ)3,000円
県連盟スカウト会館維持費(入会時のみ)2,000円
登録費(※1)4,500円
月会費(団・隊費)3,000円
合計12,500円

内訳:日本連盟登録費が3,000円(2,000円+共済費800円)、神奈川県連名登録費が1,000円、地区登録費が500円で合計4,500円となります。入会時の登録費は、他団からの移籍や入会時期によっては金額が少なくなります。

日本連盟の定める制服は、ビーバー隊は約3,600円、カブ隊は約7,800円、ボーイ隊以上は約15,000円となり、所属する隊によって異なります。
また、活動に必要な用具については団から支給されるものと個人で購入が必要なものとがありますが、入会時に各団から詳しい説明があります。

年間の費用

月会費(毎月)3,000円
登録費(4月のみ)4,500円
育成会費(10月のみ)※22,000円

一家庭につき2,000円(NPO法人・秦野スカウト振興会への個人賛助金)。

原則としてこれ以上の経費はかかりませんが、ジャンボリーや海外派遣等の特別な行事に参加する場合にはこれ以外に個人負担がかかります。

ボーイスカウトの始まり

ベーデン・パウエル卿
ベーデン・パウエル卿

英国のベーデン・パウエル卿(B-P・写真)が1907年にブラウンシー島で20人の子どもたちと行った「実験キャンプ」がスカウト運動の始まりです。参加した都会の少年たちにとって、このキャンプは夢と冒険に満ちた初めての経験で、深い感銘を受けました。
翌年B-Pはこの経験をもとにスカウティング・フォア・ボーイズ(Scouting for Boys)と言う本を著し、将来の健全な社会人として少年たちを育成するために、主として野外での「遊び」を通して自立心や協調性、リーダーシップなどの資質を身につけさせようと説いたのです。
これがボーイスカウトの始まりです。

Scouting for boys
from Baden-Powell, Scouting for Boys

日本には1908年(明治41年)に早くもこの運動が伝わりましたが、1922年(大正11年)、「少年団日本連盟」が創設され、ボーイスカウト国際連盟に正式加盟した時をもって日本での始まりとしています。青少年社会教育団体としては他に例を見ない国際性を持ち、その意義が広く認められており、現在では世界169の国と地域で約4,000万人がボーイスカウト運動に参加しています。
また、2億5000万人以上もの人が人生の一時期をボーイスカウトとして過ごしており、これらの数字はこの運動の意義、楽しさが広く世界に認められた証といえます。